上司への昇進祝いについて
お祝いのマナーについて
所属する部署の部下が幹事になって、部署内で宴席を計画します。
お祝いの品や花束を贈るなら、部署の全員からまとめて贈るようにします。個人的な贈り物は避けた方がよいでしょう。
仲人をしていただいたなど、特別にお世話になっていて、個人的にお祝いを贈りたい場合でも、勤務時間外に会社の外で渡すようにしましょう。
おすすめなプレゼントについて
☆男性におすすめなお祝いギフトについて
商品券、旅行券、祝い酒、ワイシャツ仕立て件、ネクタイ、高級筆記用具、など
☆女性におすすめなお祝いギフトについて
商品券、旅行券、生花、アクセサリー、スカーフなど
おすすめ出来ないお祝いギフトについて
冠婚葬祭の贈り物は、現金や品物です。贈り物は、人間関係をスムーズにする、日本の礼儀のひとつでもあります。最近では、そのマナーや慣習もゆるく、薄れつつあります。贈り物のタブーについても、あまり気にする人はいなくなってきています。
とはいえ、せっかくの贈り物でタブーは避けたいもの。知っていけば、相手に不快な思いをさせずに済む、最低限のものをご紹介いたします。
☆ハンカチ・・・ハンカチとは漢字で「手巾(てぎれ)」と書くため、手切れを連想させるので、NGです。また、白いハンカチは別れを連想させるのでタブーとされています。
☆櫛・・・「苦」や「死」を連想させる「くし」は縁起が悪い贈り物です。
☆日本茶・・・弔事に使われることの多い日本茶は、お祝いの贈り物には不適切とされています。しかし、お茶好きな相手へ贈る際には、オシャレなデザインのものを選べば失礼にはあたりません。
☆印鑑・・・印鑑を贈るということは、責任を持てという意味が込められるため、両親や兄弟、上司以外が贈るのは避けた方がいいでしょう。
☆時計・かばん・・・時計やかばんは勤勉を意味するので、目上の人に贈るときには注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
☆履物・マット類・・・相手を踏みつけるという意味合いから、目上の人に贈る時には注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
お祝いを贈る時期について
昇進のお祝いは、正式な辞令が出てから贈るのが基本。ただし、決定したらなるべく早めに贈りましょう。
特に転勤をともなう場合は、遅くとも引越しの二週間前くらいには渡したいものです。
お祝いの金額の相場について
上司へのお祝いの金額の相場は、3千~1万円になります。
なお、目上の方に現金を贈るのは失礼になります。ご注意ください。
商品券を贈るか、品物を贈るのがオススメです。
のしの書き方について
水引:紅白か金銀の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「昇進」「祝御昇進」「御昇進御祝」など
表書き/姓名:上書きよりやや小さめのフルネーム
プレゼントに添えるメッセージの文例について
・この度のご昇進、誠におめでとうございます。運気をつかみ、ますますご飛躍されることを心よりお祈り申しあげます。これからもお力添えをさせていただければ幸いです。今後とも、よろしくお願いいたします。
・ご栄進おめでとうございます。これまで積んでこられたご努力の成果と、心よりお喜び申しあげます。今後一層のご活躍とご健康を祈念いたします。
・この度のご栄進おめでとうございます。日ごろのご精進の成果と、心よりお喜び申しあげます。今後ともご自愛のうえ、ますますお力を発揮されることをお祈りいたします。
・この度はご栄進の由、誠におめでとうございます。 ご活躍の場がさらに広がって、お人柄やお力が生かされていくことは、関係者一同の喜びでございます。今後ともよろしくお願いいたします。
・この度のご栄進おめでとうございます。 ご努力の成果と、心よりお祝い申しあげます。新しいお立場でのご心労も大きいかと存じますが、お体を大切に、どうぞご活躍ください。ますますのご発展をお祈りいたします。
・この度、●●にご昇進された由、心から祝意を表します。今後は一層の激務になろうかと思いますが、くれぐれもご自愛のほどお願いいたします。
お礼のマナーについて
職場でいただいたお祝いの場合、お返しをする必要はありません。着任して落ち着いてからで構いませんから、着任のあいさつ状にお礼の言葉を添えて出しましょう。
個人的にお祝いをいただいて気になるときには、赴任先の名産や珍しいものなどを折りをみて、お返しとして贈っても喜ばれます。
☆金額の相場と品物の選び方について
原則的にお返しは必要ないのですから、祝っていただいたお礼として、日常使ってもらえる品にお礼状を添えて贈ってみてはいかがでしょう。
特に昇進の場合、お返しに受け取る相手が負担に感じるような高額の品を贈るのは、かえって印象を悪くすることになったりもします。注意したいところです。
【お返しの品】
タオルセット、カタログギフト、赴任先の名産など
☆のしの書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「御礼」「お礼」「粗品」など
表書き/姓名:なし
渡す時期:落ち着いてから
☆お礼状の書き方について
あいさつ状にお礼の言葉を添えて出すのが一般的です。
個人的にお世話になった方やお祝いをいただいた方には、お返しを贈り、別にお礼の手紙やはがきを出すのがマナーです。
昇進にともなう新たな気持を表現するとともに、お礼の気持ちを込めた内容にします。
☆上司から部下へのお礼状の文例について
拝復 お祝いありがとうございました。
いただいたお酒は、自宅で家族が栄転を祝ってくれた食事の際に口を開けました。
おめでたい名前といい、味わいといい、とてもおいしくいただきました。妻や息子にも大好評でした。
本社営業部部長となり、早ひと月が過ぎようとしています。重責と覚悟していましたが、多忙の毎日を送っています。ご存知のように、体力だけは自信があるつもりですが、お手紙でご心配いただきましたように、健康こそ基本と考えて、摂生に努めたいと思います。
別便でささやかな品をお送りいたしましたので、ご笑納ください。
まずは書中にてお礼を申し上げます。
敬具
「贈答のルールとお金の事典」より
「冠婚葬祭 暮しの便利事典」より
「冠婚葬祭 暮しのマナー大百科」より
「NTT D-MAIL」より